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【REALIZE社員が答える】製造現場で活きる資格をご紹介!

PICK UP!では、働きながら様々な資格を取得し、日々自己研鑽しているFIGグループの社員についてご紹介しています。


世の中にはたくさんの資格が存在しますが、当社グループのREALIZE株式会社のような製造現場で働いている社員はどんな資格をもっているのでしょうか?
今回はグループ会社のREALIZEで働くSさんにお話を伺い、現場で役立つ資格についてご紹介します!
Sさんの仕事について
SさんはREALIZE株式会社の生産本部 第2技術部の仕上グループに所属しています。
―まずはSさんの普段の仕事内容について教えてください。仕上グループではどのような業務を担当されているのでしょうか?
REALIZEには「組立グループ」という部署があり、そちらで装置の組み立てを行っているのですが、私たち仕上グループは、その組み立てられた装置が狙い通りの動きをするよう、最終的な調整を行う部署です。
具体的には、装置のセンサーが正しく反応するように位置を微調整したり、正常に動作した装置のデータ取得をしたりします。また、お客様先に出向いて納品時の装置設置を担当したり、すでに納品済みの装置に対して現地で改造を行ったりすることもあります。

―仕上グループの仕事のやりがいや面白さを感じるのは、どんなときですか?
お客様に納品するまでの最終工程を担っているので、やはり、直接「ありがとう」と感謝の言葉をいただけることですね。以前、納品先で対応したご担当者だけでなく、その方の上司の方まで現場に来てくださって、お礼の言葉をいただいたときは、本当にありがたいなと感じました。
また、たくさんの社員が関わって完成した装置が、高速かつ正確に動いている様子を見ると、単純に「かっこいいな」と感じます。
仕事の話とは少し逸れますが、旅行が好きなので、出張でいろいろな場所に行けるのも楽しみのひとつです。仕事が終わったあと、その地域のスーパーなどでご当地グルメを買って食べるのも、ちょっとした楽しみですね。
海外出張も何度か経験しています。これまでに中国、タイ、アメリカ、メキシコ、ハンガリーなどに行きました。ハンガリーは、出張じゃなければ一生行く機会がないかもしれません(笑)。

Sさんの持っている資格について
SさんはCAD利用技術者試験(3D)、空気圧装置組立て技能士、機械保全技能士のそれぞれ1級を持っているそうです。それぞれの資格について詳しく伺いました。



―まずCAD利用技術者試験(3D)、空気圧装置組立て技能士、機械保全技能士それぞれの資格がどんな内容なのか簡単に教えてください。
CAD利用技術者試験(3D)は、CADソフトによって操作方法に違いはありますが、その中でも共通する基本的なCADの知識を問う試験です。
たとえば、算数で「立方体を斜めに切ったら、どんな断面になりますか?」という問題がありますよね。あの感覚に近くて、CADで作成した3Dモデルの面積を求めるなど、CADを使って解く計算問題もあります。
空気圧装置組立て技能士は、装置によく使われる“シリンダー”と呼ばれるエアー機器の選定に必要な知識や、各機器の特性・メリット・デメリットなどを問われる試験です。筆記試験に加えて実技試験もあり、実技では写真を見てその機器の特徴や短所などを答える形式になっています。
機械保全技能士は、使い続けることで劣化していく機械設備について、その不具合やトラブルの原因を見極める力を問う試験です。たとえば、部品に茶色い変色や異常な傷があった場合、「これはなぜこうなったのか?」と原因を推測して答える問題が出されます。
―受験しようと思ったきっかけは?
CAD利用技術者試験(3D)は、新卒で入社した当初にCADを扱う部署に配属されたことがきっかけです。当時の上司から「こういう資格があるけど、受けてみないか?」と勧められて挑戦しました。
当時はちょうど会社に3次元CADが導入されたばかりで、まだこの資格を持っている社員がいなかったので、「社内で最初の取得者になるぞ」と思って目指しました。ちなみに、2次元CADの資格は自分より先輩で設計業務に関わる方なら、持っている人も比較的多い印象ですね。
空気圧装置組立て技能士は、仕上グループに異動してから、当時の上司に「こういう資格があって、今ならREALIZEで持っている人はたぶんいないぞ」と紹介されたのがきっかけです。これも「じゃあ、また一番を目指そう!(笑)」という気持ちで受験を決めました。
この試験は年に1回しかチャンスがないのですが、ちょうどそのタイミングで2か月間の育児休暇を取得できたので、その期間を使って勉強しました。子どもは2人目で、1人目を保育園に送ったあとに集中して学習する時間が確保できたのも大きかったです。
機械保全技能士については、「毎年なにかしらの資格を取ろう」と思っていて、いろいろ調べる中でこの資格を見つけました。仕事柄、お客様先で装置を見る機会が多いので、社外の方にも通用する知識やスキルを身につけておきたいと思い、受験を決めました。
ちなみに、空気圧装置組立て技能士と機械保全技能士の1級試験は、どちらも7年以上の実務経験が受験資格として必要です。そのため、ようやく2~3年前に受験することができました。(2級取得や学歴等で実務経験免除があります)
―試験勉強で苦労した点はありますか?

CAD利用技術者試験(3D)を勉強していた当時は、ちょうど3次元CADが導入され始めた頃で、試験自体もまだ新しかったんです。そのため、テキストや過去問題集などの参考資料がほとんどなく、「どうやって勉強したらいいんだろう?」という状態からのスタートでした。
空気圧装置組立て技能士や機械保全技能士についても、試験終了後に問題用紙が回収されてしまうので、過去問が出回っていないんです。なので、ネット上に「この問題出たよ」といった記憶を頼りに書いてくれている情報を探して、それをもとに勉強しました。
―REALIZEの職場環境で助けられた点はありますか?
機械保全技能士の試験を受けるときは、早めに上司に相談して、試験日の1か月前には出張が入らないよう調整してもらいました。仕上グループは、ある程度年間の業務計画が立てられているので、事前に相談すればスケジュールを調整してもらえる環境が整っていて、とてもありがたかったですね。
また、REALIZEの自己啓発支援制度を利用して受験料を会社に負担してもらい、CAD利用技術者試験と機械保全技能士については、合格後それぞれ報奨金も支給されました。
―それぞれの資格が業務で活きているな、と実感したエピソードはありますか?
機械保全技能士の資格については、最近の業務でお客様先の装置メンテナンスを担当したときに、特に役立ったと感じました。また、故障等のトラブルが発生した際に原因を推測する上で、機械保全の知識が非常に活きているなと実感しましたね。
空気圧装置組立て技能士の内容は、どちらかというと設計チームのメンバーが日常的に使う知識が多いんですが、そういった背景があるおかげで、設計チームとの打ち合わせの際に、こちらの理解もスムーズですし、会話が通じやすいと感じます。
また、お客様と話す場面でも、構造や仕組みに対してきちんと説明ができるようになり、より説得力をもってお伝えできていると思います。
―Sさんなら、REALIZE社員にどの資格をおすすめしますか?
同じ仕上グループであれば、一番直接的ではあるので機械保全技能士をおすすめしますね。
業務と直接関係しない資格でも、おすすめはたくさんあります!個人的にはファイナンシャルプランナーが役に立っています。簿記や住宅配線をする電気工事士などもおすすめです。

―いろんな資格をお持ちなんですね!!すごい!!
ありがとうございます。実は「鹿を獲ってみたいな」と思って、プライベートで狩猟免許も取得しました!
内容としては、主に罠の仕掛け方に関するものですが、資格は取ったものの罠を仕掛ける機会がなく、今のところまだ一匹も捕まえられていません(笑)。

子育てとの両立・リフレッシュの仕方
― 子育てと勉強はどのように両立させていましたか?
勉強したいときは、ちゃんと妻に「この時間は勉強したい」と伝えて、協力してもらうようにしていました。
そのためには、やっぱり日頃から家事をしっかり手伝っておくことが大事ですね(笑)。
あとは、もともとあまり集中力が長く続かないタイプなので、集中力が切れたときは気分転換もかねて、YouTubeの解説動画を聞きながら床の拭き掃除をしたりしていました。

― 家事以外でのリフレッシュ方法はありますか?
バイクに乗るのが好きなので、時間があるときはツーリングに出かけています。
また、読書も好きなので、隙間時間に本を読んだり、子どもと一緒に図書館に行ったりして、気分転換しています。


今後の目標とメッセージ
― 今後、挑戦したいことはありますか?
今年は新たな資格取得の代わりに、英語の勉強に挑戦したいと思っています。今は英語学習用のAIアプリを使って勉強を進めていて、いずれはTOEICの受験も視野に入れています。まずは、アプリでの学習をコツコツ継続していくことを目標にしています。
― 最後に、若手社員または同じ主任クラスの社員に向けたメッセージがあればお願いします!
この記事を読んだ人が、僕の持っている資格に興味を持ったり、資格勉強のモチベーションが少しでも上がったりしたなら嬉しく思います。業務に直接関係する資格でなくても、自分が「面白そうだな」と思える内容なら、ぜひ前向きに挑戦してみてください。
REALIZEには、試験前に業務の調整を相談できる環境がありますし、周囲もきっと応援してくれると思います。
なにかに挑戦するときは、ひとりで抱え込まず、ぜひ周りに相談して、頑張ってください。

―Sさん、ありがとうございました!
FIGグループでは、社員のスキルアップを応援するため、2021年から「自己啓発支援制度」と「資格取得補助制度」を開始しました。※一部、個別の制度を設けているグループ会社があります

FIGグループは、今後も学びの継続と社員の多様な考えによる活躍を支援していきます。
FIGグループ会社
REALIZE株式会社 (https://www.realize-fig.jp/)
住所:大分県大分市東大道二丁目5番60号
事業内容:半導体・自動車関連自動化装置、医療関連機器製造装置、自動包装装置などの設計・製造、精密金型、精密加工部品の設計・製造