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ファイバーレーザー加工機についてご紹介します!

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グループ会社のREALIZE株式会社では様々な大型機械を導入しており、半導体製造後工程装置や精密金型、自動車関連部品製造装置の開発から設計・製造・組立・販売・サービスまでを行っています。
本記事では、2023年6月にREALIZEの曲工場に新たに導入されたファイバーレーザー加工機についてご紹介します!

ファイバーレーザー加工機とは?

そもそも、「レーザー加工機」とは素材にレーザーを照射することで切断や溶接、彫刻などの加工ができる金属加工機械で、代表的なものとして、「CO2レーザー加工機」と「YAGレーザー加工機」、「ファイバーレーザー加工機」があります。

ファイバーレーザー加工機は、ファイバーケーブル内の電気エネルギーを発振器で増幅させレーザー光にかえて切断する設備です。ビームが集光しやすく小さなスポット径にできるため、微細な加工にも対応しています。

REALIZEではもともとCO2レーザー加工機を導入していましたが、CO2レーザー光が必要とする3種混合ガスの原料であるヘリウムが、ロシアのウクライナ侵攻により入手困難になったことで、3種混合ガスが不要であるファイバーレーザー加工機を導入することになりました。

比較!CO2レーザーとファイバーレーザー

では、この2つの設備が具体的にどう違うのか、ファイバーレーザー加工機を導入したことでどのようなメリットがあるのかをより詳しく説明します!

まず先ほども述べたように、CO2レーザー加工機はレーザー光を作るのに電気と3種混合ガスが必要ですが、ファイバーレーザー加工機はこのガスが不要であるため、月7万円の補充費用が削減されます!また、炭酸ガスの使用がないため、脱炭素にも貢献しています。
さらにファイバーレーザー加工機はCO2レーザー加工機と比べ加工速度も5倍近く速くなるためアシストガス(レーザー照射にて発生した溶融物を除去するためのガス)の消費量を削減でき、電気エネルギー効率も高くなります。
鉄・ステンレスの加工については、切断面の品質は突き詰めるとCO2レーザー加工機が勝るようですが、やはりランニングコストがファイバーレーザーの方が安く、工程集約と工数削減により省エネ効果が大きく期待できることがファイバーレーザー加工機の魅力となります。

ファイバーレーザー加工機での加工の流れ

他にもこんな機械が活躍しています!

■5軸加工機(旋盤ベース)
5軸加工機とは、マシニングセンタに回転軸・傾斜軸の2軸を追加した機械のことです。一般的にX・Y・Zの直線3軸で構成されているマシニングセンタは、工具を自動で取り替え、多種類の加工を一度に行うことができる工作機械ですが、加工面の変更は人の手で行わなければなりません。5軸加工機は、マシニングセンタに加工物を回転させ、倒すことができる機能を付け加えることで、加工面の変更の自動化も図ります。インペラーやブリスク、タービンブレードといった航空機部品をはじめ、精密機械、人工関節など、3軸加工では難しい複雑形状の部品の加工に使用されます。

■鏡面研磨機
鏡面研磨加工を施すことで、ワーク表面の凹凸がなくなり、バリ取りができるので平滑性がアップ。外見の美しさを高められるため、製品の安全性のみならず価値も同時に高めることが可能です。

FIGグループ会社

REALIZE株式会社(https://www.realize-fig.jp/)
住所:大分県大分市東大道二丁目5番60号
事業内容:半導体・自動車関連自動化装置、医療関連機器製造装置、自動包装装置などの設計・製造、精密金型、精密加工部品の設計・製造